気分屋の人は、それが病気という場合もあります。気分が沈んだり、または高揚したりする病気が気分障害。
以前は感情障害とされていましたが、泣いたり笑ったりの感情の病気というより、長く続く体全体の調子の病気の意味で、気分障害と呼ばれています。病気がひどいくなった時には、一時的に幻聴や妄想など精神症状がでることもありますが、精神病には含まれていません。
この気分障害は、大きく分けると2つの病気となっています。1つはいわゆる「うつ病」で、もう1つが「双極性障害(躁うつ病)」です。
うつ病は、ストレスが重なると誰でもなる可能性がある。そんな関係から以前は「心の風邪のようなもの」などと呼ばれました。
実際には、風邪などよりはるかに重い病気で、肺炎くらいのイメージ。放置してしまうと命にかかわりますが、治療をきちんとすればほとんどの場合スッカリ良くなります。
双極性障害は、うつ状態と躁状態が出現する病気。躁状態がある場合、双極I型障害。軽躁状態だけの場合、双極II型障害とされます。
躁状態だけの人も、いずれはうつ状態が出てくることが多く、双極性障害と診断。一方で、軽躁状態だけがありうつ状態がない場合、双極性障害の診断はしません。
誰でもなりうる「うつ病」とはかなり違い、いったん治癒しても放置すれば、ほとんどの数年以内に再発します。
気分屋の方は、気を付けた方が良いかもしれませんね。
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